2023.07.22

消えた共用電灯の謎?!

こんにちは、マーブルの菅原です。

今回は現在進行形のトラブルについての記事です。

 

一棟物件の売買をする時に、ストレスのたまる作業が電気関係の切替作業です。

 

東京電力に電話して物件の売買が発生したことを伝え、新オーナーの名義に電気契約一式を変更していくのですが、電話がなかなかつながらないこと、オペレーターがなかなか一棟のアパートやビルが売買になるということを理解しないことから、長時間にわたり無駄に電話と時間がロックされるということが発生します。

私は売買仲介をする上で一番やりたくない作業が東京電力への電話です。時間ばかりかかって何も生み出されないですからね。。。

 

そして、当社で当社で仕入れをしたとある物件で物件購入から2か月近く経っているものの、未だに電力関係でトラブルに見舞われている物件があります。

 

今回購入した物件は少し特殊で、1階のテナントに関しては、高圧電力での供給となっており、一旦オーナーが立替払いをし、検針をして、各テナントに請求することになります。

そのため、オーナーが支払う電気が、①共用電灯の従量電灯、②エレベーターや揚水ポンプ動力、③1階テナントの高圧電力の3系統あるのですが、その切替でトラブル発生です。

 

決済後1か月程度経ったタイミングで、東京電力より、「①の従量電灯については、新電力で契約されており東京電力での電力供給の切替ができません!」との書面が届きました。

 

決済前に、売主さんに東京電力の契約に必要なお客様番号等を共有してもらっており、決済直前に手続きをしており、②の動力については名義の変更が完了しているのにも関わらず、なぜか従量電灯だけが当社で契約をしていない新電力になっておりました。ホラー以外、何者でもありません。。。

 

売主さんに確認しても不明とのことで、当社でも売主さん側でも東京電力に連絡をし確認したのですが、東京電力側も個人情報の保護だ、コンプライアンスだなどという理由で、情報の開示がされず、、、

迷宮入りかと思ったのですが、新電力の申し込みがあったタイミングを東京電力に確認すると、明確な日にちは言えないというものの1階でテナントが入れ替わったタイミング、、、

たぶん、先方も口を滑らせてしまった感じのミスだと思いますが、これが事件の突破の糸口になりました。

 

管理会社が1階に入居した新テナントに対して電気の契約についての質問を受けるた際に、1階が高圧電力で後日請求であることを把握しておらず、共用部の契約に必要な各種番号をテナントに伝え、そしてそのテナントさんは悪意もなく、共用部の電気を自室の電気の契約だと勘違いして、おそらく管理会社から紹介を受けたであろう新電力にて電気の契約をしてしまった。

そして、新電力を強制的に解約することは東京電力ではできないため、決済から1か月経って案内書面がきたというオチでした。

 

管理会社の言い訳としては、「自分たちが管理を引き継いだ時には、1階テナントが高圧電力でオーナーから後日検針で請求されるということを把握しておらず、共用部の電気の番号を前オーナーに確認して案内してしまった。」とのことでした。

 

前オーナーも不動産にそこまで明るい方ではなく、かつ、短い期間で管理会社をコロコロと替えてしまっていたせいで、物件のインフラに関する情報が引き継がれていなかったことで、物件を買った当社がその尻拭いをすることになってしまいました。

 

高圧電力のある物件で予期せぬトラブルに巻き込まることで、また、大家レベルが上がったのですが、本当に、こういう尻拭い系の作業は嫌になります。。。

 

皆様の投資の一助となりますと幸いです。

 

菅原

 

※無料コンサルティングについて※

弊社では、毎日1-3名限定で面談を行っております。(事前にご予約いただいた方のみ・オンラインも可)

収益物件購入・売却を検討されているお客様は、お気軽にお問合せページよりご連絡くださいませ。